Photorait編集部
ウェディングドレスをより一層華やかに彩り、花嫁さんの魅力を引き立ててくれる「ブーケ」。フォトウェディングや前撮りにおいて、ブーケは衣装と同じくらい大切な主役級のアイテムです。しかし、生花や造花、スタジオでのレンタルなど選択肢が多く、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。この記事では、それぞれのブーケの費用やメリット・デメリットを、写真映えや準備の手間といった観点から徹底比較します。
フォトウェディングや前撮りの準備を進める中で、「ブーケって、絶対に必要?」と疑問に思う方もいるかもしれません。結論から言うと、ブーケは最高のウェディングフォトを撮影するために、ぜひ用意したいマストアイテムです。
衣装やヘアメイクだけでなく、ブーケ一つで写真のクオリティは驚くほど変わります。まずは、なぜブーケがそれほど大切なのか、3つの理由をご紹介します。
ウェディングブーケが持つ一番の力は、その圧倒的な「華やかさ」です。純白のウェディングドレスに彩り豊かなブーケを添えるだけで、写真全体がパッと明るく、いきいきとした印象になります。
特に、花嫁さんの表情を写すアップのショットでは、顔の近くにブーケがあることで、表情をより柔らかく、美しく見せてくれる効果も。衣装がシンプルでも、ブーケ一つで写真全体の雰囲気をゴージャスにも、ナチュラルにも、自由自在に変えることができるのです。
撮影で意外と悩むのが「手の位置」や「ポーズ」です。「手持ち無沙汰で、どうしたらいいか分からない…」という緊張した場面でも、ブーケがあれば自然なポージングが可能です。
ブーケを胸の前でそっと持ったり、少し下に構えてドレスのラインを美しく見せたり。あるいは、ブーケで顔を少し隠すような、おしゃれでキュートなショットも撮れます。ブーケはただの「花束」ではなく、花嫁さんを最も美しく見せるための、最高の撮影小物(アイテム)になってくれる心強い存在なのです。
ブーケは、お二人の個性やウェディングフォト全体のテーマを表現するための大切なアイテムです。例えば、ナチュラルな雰囲気が好きなら、グリーンを多めにしたクラッチブーケ。エレガントで上品なイメージなら、胡蝶蘭やカラーを使ったブーケ。アンティークな世界観なら、ドライフラワーのスワッグ、といったように。
選ぶ花の種類や色、デザインによって、写真に写るふたりの「世界観」を創り出すことができます。衣装や撮影ロケーションに合わせて、こだわりのブーケを選ぶことで、ウェディングフォトがより一層、ふたりだけの特別な物語になります。
前撮りやフォトウェディングで用意できるブーケには、大きく分けて4つの選択肢があります。それぞれの費用相場やメリット・デメリットを知ることで、自分たちにぴったりのブーケが見つかりますよ。
費用相場:20,000円~50,000円
瑞々しい美しさ、生命力、そして豊かな香りが最大の魅力である「生花ブーケ」。写真にもそのフレッシュな質感が写り込み、高級感と特別感を演出してくれます。季節の花を使えば、撮影した時期を思い出す素敵な記念にもなりますね。
メリット:
・本物の花ならではの質感と美しさ、香りがある
・写真に写った時の高級感や生命感は格別
・季節感を取り入れたデザインが可能
デメリット:
・費用が他の選択肢に比べて高め
・長時間の撮影や、夏の暑いロケーションでは傷んだり萎れたりする可能性がある
・撮影後に保存したい場合、押し花やプリザーブドフラワーへの加工に別途費用と手間がかかる
費用相場:15,000円~40,000円(購入の場合)
「アーティフィシャルフラワー」とも呼ばれる造花のブーケは、近年の技術進歩により、生花と見間違うほどのクオリティが魅力です。ポリエステルなどの布で作られており、非常に丈夫で扱いやすいのが特徴です。
メリット:
・季節に関係なく、好きな花のデザインで作れる
・丈夫で枯れる心配がなく、長時間のロケーション撮影でも安心
・撮影後はそのままインテリアとして飾ることができ、思い出を長く楽しめる
・海外や遠方の撮影地にも気軽に持って行ける
デメリット:
・生花のような瑞々しさや香りはない
・近くで見ると、素材感がわかってしまう場合もある
費用相場:10,000円~30,000円(購入の場合)
生花を乾燥させたドライフラワーのブーケは、その独特のくすんだ色合いと質感が、おしゃれでアンティークな雰囲気を醸し出します。ナチュラルテイストや、ヴィンテージ感のあるウェディングフォトを目指す花嫁さんに大人気です。
メリット:
・トレンド感があり、写真が一気におしゃれな雰囲気になる
・撮影後は壁に飾るスワッグなど、インテリアとして長く楽しめる
・生花よりも比較的リーズナブル
デメリット:
・非常に繊細で、衝撃を与えると花びらが落ちたり崩れたりしやすい
・湿気に弱い
・瑞々しさや鮮やかな色合いを求める場合には向かない
費用相場:無料~15,000円
多くのフォトスタジオでは、撮影プランの一部としてブーケをレンタルすることができます。その多くは、扱いやすい造花(アーティフィシャルフラワー)です。
メリット:
・自分で手配する手間が一切かからない
・プランに含まれていれば無料で、有料でも比較的安価
・スタジオの衣装や雰囲気を知り尽くしたプロが選んだ、写真映えするデザインが多い
デメリット:
・選べるデザインの種類が限られている場合がある
・他の花嫁さんも使っているため、オリジナリティには欠ける
・もちろん、撮影後に持ち帰ることはできない
4つの選択肢の特徴がわかったところで、次はいよいよ「自分にぴったりのブーケ」を選ぶステップです。ここでは、花嫁さんが重視したい4つの目的別に、ブーケの選び方のポイントを解説します。
ブーケ選びで最も大切なのが、衣装とのバランスです。ドレスや和装のデザイン、シルエットとの相性を考えて選びましょう。
・Aラインやプリンセスラインのドレス: ボリュームのあるドレスには、正統派で丸い形の「ラウンドブーケ」や、涙のしずくのような形の「キャスケードブーケ」がよく合います。
・マーメイドラインやスレンダーラインのドレス: スタイリッシュなドレスには、花の茎を束ねただけのナチュラルな「クラッチブーケ」がおすすめ。大人っぽく洗練された印象になります。
・和装(白無垢・色打掛): 和装には、丸い鞠のような「ボールブーケ」や、胡蝶蘭やカラーなど、凛とした雰囲気の花を使ったクラッチブーケが人気です。色打掛の場合は、着物の色とブーケの色をリンクさせると統一感が出ます。
どこで撮影するかも、ブーケ選びの重要なポイントです。
・ビーチやリゾートでの撮影: 暑さや潮風に強い造花(アーティフィシャルフラワー)が安心です。プルメリアやトロピカルな色合いのブーケが雰囲気にマッチします。
・緑豊かな公園やガーデンでの撮影: どんなタイプのブーケも似合いますが、特に生花やドライフラワーのナチュラルな雰囲気が引き立ちます。
・チャペルやスタジオでの撮影: 天候の心配がないため、繊細な生花も安心です。クラシカルな雰囲気ならキャスケードブーケ、スタイリッシュなスタジオならカラーのアームブーケなども素敵です。
写真になった時の見え方も意識してブーケを選びましょう。
・色のコントラストを意識する: 純白のウェディングドレスには、ピンクやイエローなど、はっきりとした色のブーケを持つと写真全体が引き締まります。逆に、カラードレスの場合は、ドレスの色と補色関係にあるブーケを選ぶと、お互いを引き立て合います。
・ボリューム感を考える: 写真では、実際に目で見るよりもブーケが小さく写ることがあります。少し大きいかな?と感じるくらいのボリューム感がある方が、写真にした時にバランスが良く、華やかな印象になります。
「撮影で使った思い出のブーケを、その後も手元に残しておきたい」と考える花嫁さんも多いですよね。
・インテリアとして飾りたい: 撮影後、そのままの形で長く飾りたいなら、最初から「造花」や「ドライフラワー」を選ぶのが最も手軽で確実です。
・生花の特別感を残したい: 生花のブーケを保存したい場合は、専門の業者に依頼して「押し花」や「プリザーブドフラワー」に加工する方法があります。費用はかかりますが、特別な思い出を美しい形で残すことができます。
・思い出として割り切る: スタジオの「レンタルブーケ」は持ち帰れませんが、その分、費用を抑えて他のこと(アルバムのグレードアップなど)にお金をかけられる、という考え方もあります。
「費用は抑えたいけど、オリジナリティも欲しい!」そんな花嫁さんには、ブーケのDIY(手作り)がおすすめです。自分だけのブーケを作る時間は、きっと撮影準備の素敵な思い出になりますよ。
DIY初心者さんが挑戦するなら、扱いやすく、やり直しもきく「造花(アーティフィシャルフラワー)」や「ドライフラワー」が断然おすすめです。生花と違って水揚げなどの手間がなく、自分のペースでじっくりと制作に取り組むことができます。最近では、専門店でクオリティの高い花材が手軽に購入できます。
1.準備するもの:
◦お好みのお好みの造花・ドライフラワー(メインの花、サブの花、グリーン)
◦フローラルテープ(緑色のテープ)
◦ワイヤー
◦ハサミ(ワイヤーが切れるもの)
◦リボンや麻紐
2.簡単な作り方の流れ:
1.メインになる花を1本決め、その周りにサブの花やグリーンをスパイラル状(螺旋状)に束ねていく。
2.好みの大きさになったら、茎の部分をフローラルテープでしっかりと固定する。
3.茎の長さをハサミで切りそろえる。
4.テープを隠すように、上からリボンや麻紐を巻いて結んだら完成!
「自分で花材を選ぶのは難しい…」という方には、必要な材料がすべてセットになった「手作りキット」が便利です。オンラインショップなどで購入でき、説明書通りに作れば、誰でもおしゃれなブーケが完成します。
また、お花屋さんやフラワーデザイナーが開催する1dayレッスンに参加するのも良い方法です。プロに直接教わりながら作れるので、クオリティの高いブーケが作れる上に、制作過程そのものが楽しい思い出になります。
フォトウェディングや前撮りのブーケ選び、イメージは固まってきましたか?
生花、造花、ドライフラワー、そしてレンタル。それぞれに素敵な魅力があり、どれが一番良い、という正解はありません。大切なのは、お二人の価値観や予算、そしてどんなウェディングフォトにしたいか、というイメージに合わせて、納得のいく選択をすることです。
最後に、簡単なタイプ別診断で、あなたにぴったりのブーケを見つけてみましょう。
・「本物の美しさと特別感を何よりも重視したい!」
→ 生花ブーケ がおすすめ
・「デザインにこだわりたいし、撮影後も形に残したい!」
→ 造花(アーティフィシャルフラワー)ブーケ がおすすめ
・「トレンド感のある、おしゃれな写真にしたい!」
→ ドライフラワーブーケ がおすすめ
・「準備の手間なく、費用を賢く抑えたい!」
→ スタジオのレンタルブーケ がおすすめ
最終的にどのブーケにするか決める前に、まずは撮影を依頼するフォトスタジオに「どんなレンタルブーケがあるか」「持ち込みは可能か(持ち込み料はかかるか)」を事前に確認しておくのがスムーズです。
スタジオのレンタルブーケのデザインがとても気に入れば、それが一番手間なくリーズナブルな選択になるかもしれません。
色々なスタジオのプランやブーケの種類を一度に見てみたい、という方は、こんな比較サイトもありますので、活用してみるのも効率的ですよ。
この記事を参考に、お二人の大切な一日を彩る、最高のブーケを見つけてくださいね。
本記事は、2025年09月12日公開時点の情報です。
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