
Photorait編集部
チャペルや神社とは一味違う、映画のワンシーンのような重厚感と気品。その圧倒的な「世界観」の中で撮るフォトウェディングは別格です。重要文化財や歴史的建造物を舞台にした撮影は、ドレスも和装もドラマチックに引き立ててくれます。この記事では、クラシカルで上品な「洋館フォトウェディング」の魅力と、衣装選びのポイント、おすすめのシチュエーションを解説します。

現代的なスタジオセットや、明るく開放的なビーチとは対照的に、落ち着いた「本物」の輝きを放つ洋館。なぜ今、多くの花嫁さまがこの場所を選ぶのでしょうか。
最大の魅力は、スタジオのセットでは決して再現できない「本物の重厚感」です。
明治・大正・昭和初期に建てられた「旧財閥の邸宅」や「国立博物館」、「公会堂」といった建物は、その柱一本、床のタイル一枚に至るまで、長い歴史と職人の技が息づいています。
その場に立つだけで、まるでタイムスリップしたかのような感覚に。歴史の重みを感じる空間は、主役であるふたりの姿をより気高く、上品に見せてくれます。「可愛らしい」よりも「大人っぽい」「クラシカルな」写真を残したい方にぴったりのロケーションです。
洋館には、ドレス姿が映える「絵になるスポット」がたくさんあります。
・大階段: 裾の長いドレスを広げて座ったり、エスコートされながら降りてきたり。まるでシンデレラのようなショットが叶います。
・ステンドグラス: 色とりどりの光が差し込む幻想的な空間は、神聖でロマンチックな雰囲気に。
・重厚な扉や窓辺: 窓から入る自然光を使った、柔らかくアンニュイなショットも人気です。
どこを切り取っても絵になるため、バリエーション豊かな写真を残すことができます。
「ロケーション撮影(屋外)」の開放感と、「スタジオ撮影(屋内)」の快適さ。その「いいとこ取り」ができるのも洋館のメリットです。
基本的には屋内の撮影なので、雨や風の心配がいりません。夏は涼しく、冬は暖かく、メイク崩れや寒さを気にせず撮影に集中できます。
それでいて、窓の外には庭園の緑が見えたり、建物自体のスケール感があったりと、スタジオ撮影にはない「広がり」を感じられます。天候リスクを避けつつ、ドラマチックな写真を撮りたい方にとって、洋館は最強の選択肢と言えるでしょう。
建物自体に強い個性と存在感があるため、衣装選びも重要です。空間に負けない、あるいは調和するコーディネートのポイントをご紹介します。
洋館の広さや天井の高さには、ボリュームのあるドレスがよく映えます。
特におすすめなのが、「ロングトレーン」のドレス。大階段に流れるように広げたバックスタイルは、洋館フォトの真骨頂です。素材は、光沢のあるサテンや、重厚なミカドシルクなどが、建物の雰囲気とマッチします。
また、肌の露出を抑えた「ロングスリーブ(長袖)」や「ハイネック」のドレスもおすすめ。ロイヤルウェディングのような、高貴でクラシカルな花嫁姿を演出できます。ヴィンテージショップで見つけたような、総レースのアンティークドレスも素敵ですね。
「洋館=ドレス」と思われがちですが、実は「和装」との相性も抜群なんです。
明治・大正期に建てられた洋館は、和と洋が融合した独特の文化を持っています。そこに、引き振袖や色打掛を合わせることで、文明開化の時代を思わせる「大正ロマン」な世界観が完成します。
以前の記事でご紹介したような、「洋髪」に「ヘッドドレス」、「レースの手袋」などを合わせたモダンな和装コーデは、まさに洋館のためにあるようなスタイル。レトロな建築美と日本の伝統衣装のコントラストは、息をのむほどおしゃれです。
こだわり派の花嫁さまなら、「ヴィンテージショップで見つけた運命のドレスを着たい」「母から譲り受けた着物を着たい」という希望があるかもしれません。
洋館での撮影プランを持つスタジオを探す際は、「衣装の持ち込みが可能か(持ち込み料はかかるか)」を必ず確認しましょう。
また、スタジオの提携ショップに、洋館に合うクラシカルなドレスやアンティーク着物が充実しているかも重要なチェックポイントです。
「洋館で撮りたい!」と思ったら、まずはその場所で撮影できるスタジオを探さなければなりません。失敗しない選び方を見ていきましょう。
一口に「洋館」と言っても、その種類は様々です。
・国立博物館・公会堂: 圧倒的なスケールと知名度。壮大な写真が撮れますが、予約が取りにくく費用も高めな傾向。
・旧邸宅・別邸: 元々人が住んでいた場所なので、温かみがあり、庭園とセットで撮れる場所も多いです。
・ハウススタジオ(洋館風): 本物の歴史的建造物ではありませんが、撮影用に作られているため照明設備が整っており、自由度が高いです。
スタジオによって提携している(撮影許可を取れる)場所が異なります。「ここで撮りたい!」という指名がある場合は、その施設の公式サイトから「撮影可能な提携業者一覧」を確認するのも近道です。
Photoraitでは、全国のフォトウェディングができる「建造物・文化財」の撮影スポットを探すことができます!
実際にその場所で撮影されたフォトをご覧いただき、気に入ったフォトから、撮影したスタジオが確認できるので、ぜひスタジオの情報も確認しましょう!
▼建造物・文化財のロケーションを探す
https://www.photorait.net/search/spot/location/category/9
文化財クラスの洋館を使用する場合、通常の撮影料金とは別に「施設使用料(申請料)」が高額になるケースがあります。数万円〜十数万円かかることも稀にあります。
表示されているプラン料金に「施設使用料」が含まれているのか、それとも別途実費が必要なのかは、契約前の見積もり段階でしっかり確認しておきましょう。
歴史ある洋館は、文化財保護のために照明が暗かったり、窓が小さかったりと、撮影するには光量が少ない(暗い)環境であることが多いです。
そのため、「暗い場所でも雰囲気を壊さずに美しく撮る技術」が求められます。
スタジオのギャラリーを見て、洋館での作例が豊富か、暗さを活かしたシックな写真が上手か(黒つぶれしたり、逆に明るすぎて雰囲気が損なわれていないか)をチェックし、信頼できるフォトグラファーを指名することをおすすめします。
Photoraitでは、フォトグラファー検索がございます。
「得意なイメージ」と「エリア」から絞っていただくと、実際に撮影したフォトを参考にフォトグラファーを選ぶことができます。
あなたのイメージに合ったフォトが撮れるかがわかるので、ぜひ参考にしてください!
▼フォトグラファー検索
https://www.photorait.net/search/photographer
流行り廃りのない、本物の美しさが宿る「洋館」。
そこで撮影された写真は、何十年経って見返しても色あせることなく、その時の感動を蘇らせてくれるでしょう。
扉を開ければ、そこは日常とかけ離れた特別な空間。
長い歴史を見守ってきた建物が、ふたりの門出を静かに、そして力強く祝福してくれます。
ただ写真を撮るだけでなく、その空間の空気感や歴史の重みを感じながら過ごす時間は、きっと生涯忘れられない優雅な思い出になるはずです。
「クラシカル」「アンティーク」「大正ロマン」…。そんなキーワードに心惹かれるなら、洋館フォトウェディングは間違いなく最高の選択です。
Photoraitでは、撮影スポットからも、フォトグラファーからも検索することができます。
ふたりの好みにぴったりの舞台を見つけて、映画のヒロインになったような気分で、最高の一枚を残してくださいね。
本記事は、2025年11月21日公開時点の情報です。
情報の利用並びにその情報に基づく判断は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮したうえで行っていただくようお願いいたします。
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