Photorait編集部
結婚式の形が多様化する今、「フォトウェディング」や「前撮り」を選ぶカップルがとても増えています。でも、言葉は似ていても、実はその目的や意味合いには違いがあることをご存知ですか?「どんな違いがあるんだろうか?」「私たちにはどっちが合っているんだろう?」そんな疑問を解消し、お二人にぴったりのスタイルを見つけるため、この記事では両者の違いからメリット、選び方のポイントまでを分かりやすく解説します。後悔しない選択で、最高の結婚の思い出を作りましょう。
「フォトウェディング」と「前撮り」、この二つの言葉の違いについて、フォトウェディング・前撮りスタジオ検索サイト「Photorait」では、「フォトウェディングは結婚式の前撮りや後撮り、婚約フォトなど結婚に関する写真撮影の総称」と定義しています。
つまり、前撮りや後撮り、さらには結婚式代わりの撮影も、すべて「フォトウェディング」という大きなカテゴリの中に含まれるということになります。
この関係性を理解しておくと、自分たちが「何のために」写真を撮るのかが明確になり、スタジオへの相談や打ち合わせがスムーズに進みますよ。
「前撮り」は結婚式よりも前の時期に行う記念撮影
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「前撮り」とは具体的に何を指すのでしょうか。
前撮りとは、その名の通り「結婚式よりも前の時期に行う記念撮影」のことです。これもフォトウェディングの一種ですが、最も大きな特徴は「後に結婚式を挙げること」を前提としている点にあります。
結婚式当日は、ゲストへの挨拶や進行などで非常に忙しく、ゆっくりと写真を撮る時間を確保するのが難しいもの。そのため、事前に別の日に時間を設けて、リラックスした雰囲気の中で納得のいく写真を撮影するのが「前撮り」の主な目的です。
撮影した写真は、結婚式当日のウェルカムボードやプロフィールムービーに使用されることも多く、結婚式をより華やかに彩るための準備、という側面が強いのが特徴です。
「フォトウェディング」という大きなカテゴリの中には、目的によって様々な種類の撮影スタイルが存在します。自分たちが「何のために写真を撮りたいのか」という目的をはっきりさせることで、選ぶべきプランが見えてきます。ここでは、代表的なフォトウェディングの種類を3つの目的に分けて、それぞれの特徴の違いを見ていきましょう。
【結婚式の準備として】前撮り/後撮り
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挙式や披露宴を行うカップル向けのフォトウェディングです。
「前撮り」は結婚式の前に、「後撮り」は結婚式の後に行う撮影を指します。結婚式当日とは違う衣装(和装やカラードレスなど)を着て撮影できるのが大きな魅力。
ロケーション撮影を選べば、二人の思い出の場所や、季節感あふれる美しい風景の中で、結婚式当日とはまた違った雰囲気の写真を残すことができます。あくまで結婚式を補完する目的が強いため、撮影した写真は結婚報告や当日の演出アイテムとして活用されることが一般的です。準備期間や費用は、後述する「結婚式の一つの形」としてのフォトウェディングに比べると、比較的コンパクトになる傾向があります。
【結婚式の一つの形として】挙式・披露宴をしないフォトウェディング
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これは、挙式や披露宴を行わないカップルが、結婚の記念として行うフォトウェディングです。
「結婚式の代わり」というよりも、写真撮影そのものを「自分たちらしい結婚式」とする、新しいスタイルと言えるでしょう。
セレモニーを行わない分、費用を大幅に抑えられるのが最大のメリット。また、ゲストや形式にとらわれず、衣装や場所、撮影のコンセプトなど、すべてを二人の理想通りに追求できる自由度の高さも魅力です。準備期間はスタジオ探しから撮影まで数ヶ月かけることが多く、費用も前撮りに比べると、衣装やロケーションにこだわる分、高くなる傾向があります。まさに、写真で誓いを立てる、現代的な結婚式の形です。
【その他の記念として】エンゲージメントフォト/マタニティフォトなど
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フォトウェディングには、この他にも様々な種類があります。
例えば「エンゲージメントフォト」は、プロポーズ後から入籍までの婚約期間中に、私服で撮影する記念写真のこと。かしこまらず、普段の二人らしい自然な表情を残せるのが魅力です。
また、結婚後に子どもを授かった際には「マタニティフォト」として、新しい家族の始まりを記念する撮影も素敵です。このように、「フォトウェディング」という言葉は、結婚を決めた二人が夫婦となり、家族になっていく過程の、あらゆる幸せな瞬間を切り取る撮影の総称として、広く使われています。
あなたが結婚式を挙げる予定なら、「前撮り」はぜひ検討してほしい選択肢です。結婚式準備で忙しい中、さらに撮影の準備をするのは大変だと感じるかもしれませんが、それ以上にたくさんのメリットがあります。ここでは、前撮りならではの魅力と、進める上での注意点を解説します。
前撮りを選ぶメリット:当日着ない衣装が着れる・ウェルカムボードに活用
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前撮りの最大のメリットは、結婚式当日とは違う体験ができることです。
例えば、「ウェディングドレスとカラードレスは当日着るから、前撮りでは和装に挑戦したい」といった希望を叶えることができます。また、時間を気にせず撮影できるため、結婚式当日は難しいような、こだわりのロケーション(海や思い出の場所など)で撮影することも可能です。
そして、撮影した写真は結婚式を彩る最高のアイテムになります。お気に入りの一枚を大きく引き伸ばしてウェルカムボードにしたり、写真を使ってプロフィールムービーや席次表などのペーパーアイテムを作成したりと、活用方法は無限大。ゲストに二人の仲睦まじい姿を披露することで、結婚式への期待感も高まります。
前撮りを選ぶ際の注意点:結婚式準備とのスケジュール調整
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前撮りを進める上で最も重要なのが、結婚式の準備とのスケジュール調整です。
特に、撮影した写真をウェルカムボードやムービーに使いたい場合は、結婚式の2〜3ヶ月前には撮影を終えておくのが理想。写真データが手元に届くまでの期間(通常数週間〜1ヶ月程度)や、アイテムを制作する期間も考慮して、逆算してスケジュールを組む必要があります。
また、結婚式の打ち合わせと並行して、前撮りのためのスタジオ探しや衣装選び、打ち合わせも進めなければなりません。タスクが増える分、二人で協力して計画的に準備を進めることが、後悔しないためのポイントです。
忙しいとは思いますが、前撮り自体を「結婚式準備中の楽しいイベント」と捉えて、二人で準備期間も楽しんでくださいね。
近年、「結婚式はしないけど、形には残したい」と考えるカップルが増えています。そんな二人にとって、「フォトウェディング」は、まさに理想的な結婚式のスタイルです。ここでは、挙式や披露宴をしない代わりにフォトウェディングを選ぶことの魅力と、心に留めておきたいポイントをご紹介します。
フォトウェディングで結婚式を挙げるメリット:費用を抑え、世界観を追求できる
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挙式や披露宴を行わないフォトウェディングの最大のメリットは、費用を大幅に抑えられることです。一般的な結婚式の費用は平均で359.2万円(※1)なのに対し、フォトウェディングの平均費用は約25.9万円(※2)と、費用を大きく抑えられるのが魅力です。
そして、節約できた費用を、二人のこだわりに充てることができます。例えば、憧れのハイブランドのドレスをレンタルしたり、海外の美しい街並みで撮影したり…。ゲストや形式を気にする必要がないため、衣装、ヘアメイク、ロケーション、撮影小物など、細部に至るまで二人だけの世界観を自由に表現できるのが、何よりの魅力です。準備の負担も少なく、二人きりの時間を満喫しながら、自分たちらしい結婚の記念を形にすることができます。
(※1 出典:ウエディングパーク 結婚式の費用相場
https://www.weddingpark.net/estimate/hint/)
(※2 出典:フォトウエディング動向調査2024 by Photorait
https://kekkon-ashita.weddingpark.co.jp/photowedding-2024)
選ぶ際の注意点:親族への報告や配慮が必要な場合も
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自由で魅力的なフォトウェディングですが、進める上で一つだけ心に留めておきたいのが、ご両親や親族への配慮です。特にご両親の世代にとっては、「結婚式=挙式・披露宴」というイメージが強く、二人の晴れ姿を見ることを楽しみにしている場合があります。
「結婚式はせず、二人で写真だけ撮ることにした」と事後報告するのではなく、できれば事前に「私たちは、こういう形で結婚の記念を残そうと思っている」と、二人の考えを丁寧に説明し、理解を得ておくとスムーズです。スタジオによっては、撮影に両親が参加できるプランや、撮影後にそのまま会食ができるプランなどもあります。そういったプランを利用して、感謝の気持ちを伝える場を設けるのも、素晴らしい親孝行になりますよ。
ここまで様々なフォトウェディングの種類を見てきましたが、「結局、私たちにはどれが合っているの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。そこで、3つの代表的なカップルのケース別に、おすすめのフォトウェディングスタイルをご提案します。自分たちの状況や考え方に最も近いケースを参考にしてみてください。
Case1:結婚式のアイテムを充実させたいカップルにおすすめのフォトウェディング
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「結婚式は絶対に挙げたい!その上で、ウェルカムボードやムービーに使う素敵な写真も欲しいし、当日着ない和装の写真も残したい」
こんな風に考えているあなたには、【前撮り】が断然おすすめです。結婚式というメインイベントを、さらに個性豊かに、そして華やかに演出するための最高の準備になります。結婚式とは違う衣装やロケーションを選ぶことで、写真のバリエーションが広がり、見返すのが楽しい素敵なアルバムが作れますよ。
Case2:結婚式はしないけど、記念はしっかり残したいカップルにおすすめのフォトウェディング
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「大勢の人を呼んで式を挙げるのは少し気恥ずかしい。でも、結婚という人生の節目だから、記念になるものはきちんと形に残したい」
そんなあなたには、【結婚式の一つの形としてのフォトウェディング】がぴったりです。挙式や披露宴は行わず、写真撮影そのものを二人の結婚式とします。費用を抑えつつ、衣装や場所にこだわって、自分たちらしい理想の結婚の記念を創り上げることができます。撮影当日は、二人だけの特別な一日を満喫してください。
Case3:費用を抑えつつ、二人らしい形で結婚の記念を残したいカップル
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「結婚式にお金をかけるよりは、新婚旅行やこれからの新生活のためにお金を使いたい。でも、ウェディングドレスは着てみたいし、写真で報告はしたいな」
費用を賢く使いたいあなたにも、やはり【結婚式の一つの形としてのフォトウェディング】が最適です。数十万円から実現できるプランも多く、一般的な結婚式に比べて費用を大幅に節約できます。それでいて、ウェディングドレスを着てプロに写真を撮ってもらうという、花嫁の夢もしっかり叶えることができます。二人にとって最も価値のあるお金の使い方を考える、賢い選択と言えるでしょう。
フォトウェディングと一言で言っても、その目的によって様々なスタイルがあることをご理解いただけたでしょうか。最後に、あなたが後悔しない選択をするための大切なポイントを、改めておさらいします。
後悔しないために、まずは「何のために写真を撮るのか」を話し合おう
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最適なフォトウェディングを選ぶために、最も大切なこと。
それは、「私たちは、何のために写真を撮るんだろう?」という目的を、二人でじっくり話し合うことです。
「結婚式の演出に使いたい」
「とにかく費用を抑えたい」
「二人の世界観を表現したい」
「両親に晴れ姿を見せたい」
目的がはっきりすれば、選ぶべきスタイルは自ずと決まってきます。この記事が、お二人の大切な対話のきっかけとなり、最高のフォトウェディング選びのお役に立てれば幸いです。
本記事は、2025年08月19日公開時点の情報です。
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