衣装紹介【色打掛編】

【紫と橙を重ねた雅な色打掛】
紫と橙という対照的な色を巧みに組み合わせ、豊かな自然を表現した色打掛です。打掛全体には満開の藤や松、そして飛翔する鶴が優雅にあしらわれ、生命力と祝福の意味が込められております。立体感のある織りと金糸の刺繍が一体となり、見る角度によって色の表情が変わるのも特徴です。紫の上部は静けさと気品を、橙の下部はあたたかさと喜びを感じさせ、装う人の動きに合わせて自然の景色が流れるような印象を与えます。裾に向かって広がる鶴の意匠は、晴れやかな舞台において視線を集める要素となります。豪奢でありながらも過剰にならず、構図に計算された美しさが感じられる一着です。