花嫁衣裳の柄に込められた意味
いつもENISHI PHOTO WEDDINGのページをご覧頂きありがとうございます。
衣装スタイリストの福本です。
前回に引き続き、花嫁衣裳の紋様についてご紹介したいと思います。
今回は、これまでお客様から「着物によくある柄だけど意味はよく知らない…」と
ご質問頂いたことのある紋様をご紹介します!
まずは
【花車】です。
車輪のような絵柄の上に、沢山のお花が溢れていますね。
これは、「御所車(ごしょぐるま)」という当時の貴族の乗り物に
四季折々のお花を乗せて市民からの祝福を表現したものと言われています。


次は【亀甲】です。
字の通り、亀の甲羅を表しています。
前回もご紹介しましたが、亀はおめでたい象徴ですよね。

亀甲だけでなく、
このようにひとつの絵柄がずっと繰り返されて続いていく紋様のことを吉祥紋様と言います。
終わることがなく、縁起がいいとされているので、
特に花嫁衣裳ではよく用いられています。
下のお写真では、亀甲と一緒に波のような柄が入っていますよね。
広い海から受ける恩恵や人々の暮らしが平和であるようにとの願いを込めて、
古くから親しまれている柄です。

最後にご紹介するのは【宝尽くし】です。
・砂金嚢や金貨を入れる巾着を表した「金嚢」
・打ち出の小槌
・巻物
・隠れみの
・丁子(ちょうじ)という貴重な薬
・七宝
・相撲の行事さんが手に持っている「軍配」
など…
たくさんの宝物を集めたとてもおめでたい柄です。
鶴やお花の柄と比べるとあまり知られていませんが、
さりげなく入っていると可愛らしいですよね。


いかがでしたでしょうか。
さて、次回は新郎様の衣装についてご紹介したいと思っています!
楽しみにお待ちくださいませ。