和装の柄の意味♪
みなさん、こんにちは。ONESTYLE仙台店です。
今回は、お着物に入っている「柄」についてご紹介します。

ウェディングドレスや色打掛など、
婚礼衣装は今まで見る機会はあっても、なかなか袖を通す機会が無い衣装だと思います。
それぞれ何故着るのか?一つ一つの小物にどんな意味があるのか?
一生に一度しか着ない衣装だからこそ、その意味を知ることで
より特別な衣装となるのではないでしょうか。
【色打掛・白無垢について】
現代の結婚式では、まずはウェディングドレス!というイメージが強いですが、
古来より日本の花嫁の伝統衣装として伝わってきたのが、
「和装」色打掛・白無垢となります。

そのお着物に入っている「柄」にも大きな意味があります。
よく見ると、お着物にはたくさんの「吉祥紋様」と呼ばれる柄が使われています。
吉祥文様とは、「縁起が良いとされている、古典的なおめでたい柄」を指します。
それぞれ意味がありますので、ぜひ柄にもこだわってお気に入りのお着物を選んでくださいね。

吉祥紋様(花)
① 牡丹
百花の王、つまりお花の王様と呼ばれる花です。
小さな蕾から、後々大きな花を咲かせることから、「富」「幸せ」を象徴。
豪華な花なので、かつては身分の高い人のみが着ることを許された柄でもあります。
蓬莱(ほうらい)という、中国の理想郷に咲く花とされていることから、
「嫁ぐ先が蓬莱のように幸せでありますように」と、花嫁の幸せを願う思いも込められ
た柄です。
② 芍薬
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」・・・という言葉に聞き覚えがある方も
いらっしゃるかもしれません。
言葉の通り、女性の美しさを表現するお花として知られ、
「芍」という字には、抜きんでて美しいという意があります。
まさに、一生の中で一番着飾る、美しい花嫁が着る婚礼衣装に相応しいお花です。
しかしながら、花言葉は「恥じらい」「謙虚」。
美しさに驕らず、かわいらしさもあるお花なのです。

③ 菊
長寿の象徴。
邪気を払う縁起柄ということから、「結婚」というおめでたい場での邪気を払うという意味もあります。
花の柄の中で最も位が高い花でもあり、日本の皇室の紋章にも使われています。
「高貴」「不老不死」「無病息災」など、さまざまな縁起の良い意味があるお花です。

④ 梅
冬の寒さに耐え、春の訪れを知らせてくれるお花。
忍耐力や美しさの象徴。「どんなに厳しい状況でも笑顔を絶やさない」という意味もある。
「松・竹・梅」が揃うと、
どの植物も寒さに耐えて緑や花を咲かせる・保つという意味があるため、よりおめでたい意味に。

⑤ 桜
言わずと知れた、日本を代表する国花です。
五穀豊穣を表すため、「豊かさ」や、
春を象徴するお花という点から「物事の始まり」を表します。
これから始まる新しい、幸せな生活を願うという意味もあるかもしれませんね。
⑥ 藤
一斉に咲き誇る姿から、「豊かさ」、
他の木に絡みながら伸びていくことから「子孫繁栄」の象徴。
春を連想させ芽吹くことから、物事の始まりでとても縁起が良い柄。

⑦ 桔梗
花言葉は、永遠の愛・誠実。
秋の七草でもあり、昔から愛されてきた花のため、
「桔梗のように愛される・愛が溢れることを願う」という意味合いがあります。

さて、ここまで着物の色、柄について紹介をさせて頂きました。
次回の記事では、他にもよく使われる吉祥紋様の意味についても
お伝えさせて頂きたいと思います。
色・柄・意味合いから、お好みの1着をお選び頂き、思い入れのある素敵なお着物でお写真を撮影してもらえたら幸いです。
