境界に立つ、ふたりの時間。鎌倉・妙本寺での和装前撮り【ONELIFE】
鎌倉の奥に、静かに佇む 妙本寺。
観光地としての賑わいから少し距離を置いたこの場所には、時間がゆっくりと沈殿していくような空気があります。
山門をくぐる瞬間。
内と外、過去と未来、日常と非日常が、ふっと重なるような感覚。
この日の前撮りは、そんな「境界」に立つ時間から始まりました。


装いは、白無垢と黒紋付。
削ぎ落とされた色と形だからこそ、所作や表情、ふたりの距離感がそのまま浮かび上がります。
主張しすぎない衣装とスタイリングは、妙本寺の木々や古い木造建築と自然に呼応し、写真の中に無理のない緊張感と静けさを残してくれました。
ポーズを決め込むのではなく、歩くこと、立ち止まること、目を合わせること。
ふたりの間に流れる「間」そのものを、丁寧にすくい取るようにシャッターを切っていきます。
境内に差し込む光、木陰に落ちる影、風に揺れる葉音。
どれもが背景ではなく、この日の記憶を形づくる要素として写真に溶け込んでいきました。
前撮りは、特別な日のための写真であると同時に、これから先を生きていくふたりが「立ち返る場所」を残す行為でもあります。
華やかさよりも、時間に耐える強さを。
演出よりも、ありのままの関係性を。
鎌倉・妙本寺という場所で残したこの一日は、きっと何年、何十年と経ったあとにも、静かに語りかけてくるはずです。
——あのとき、ここから始まったのだと。
ONELIFEでは、場所の力と、ふたりの在り方が自然に重なる前撮りを大切にしています。
型にはめないからこそ残る、深度のある一枚を。



































