衣装紹介~色打掛 UC 202~
鮮やかな赤地を基調に、吉祥文様がふんだんに配された色打掛

文様の中心となっている鶴は、婚礼文様の中でも最も格が高い吉祥文様のひとつです。
鶴は長寿や夫婦円満、家運の繁栄を象徴し、古くから公家や武家の正装にも用いられてきました。
この打掛では、鶴が大きく羽を広げ、衣装全体に堂々と配置されており、単なる装飾ではなく「主文様」として扱われています。
このような構成は、略式ではない正統な婚礼意匠であり、格式の高さを強く感じさせます。

また、文様が裾だけに留まらず、打掛全体に広がる総柄である点も重要です。
婚礼衣装において総柄は、家の格や晴れの日の装いを重んじる考え方を反映しており、親族や来賓の前に立つ花嫁の正礼装として申し分のない構成です。
さらに、草花文様が四季を通じて配されていることから、「一年を通して途切れることのない幸せ」や「末永い繁栄」への願いが込められています。












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