レタッチについて
こんにちは、カメラマンの遠藤です。
今日はCulwaの売りの一つ(ということにいつの間にかなってました笑)である写真の修整(レタッチ)について色々書いてみます。
私が写真業界に入った頃まだデジカメ黎明期で仕事は半分フィルム半分デジタルといった状況でした。
私の周りでは当時はまだレタッチという概念もありませんでした。
その頃と今とでは写真の撮り方自体が今とは全然違っていました。
私の場合男性ですので、女性が気にしている箇所は今までのお客様の要望の統計から見て、客観的にレタッチを進めていきます。
よくあるのは二の腕、お腹、二重顎、くびれ、しわ、しみ、などですね。
ではレタッチがなかったフィルム時代はどうやって撮っていたのでしょうか?
ウェディングドレスの場合は、
二の腕が気になる、となればベールを肩にかけ、
お腹が気になる、となればブーケで隠す
シワが気になる、となればレンズにボカしのフィルターをつける
という具合に工夫して撮っていたんですね。
この撮り方でお客様の気になる箇所についてはある程度解決出来ます。
ただ、、、
制限だらけの撮影になってしまいますね。
もちろんアナログな手法でしか出せない質感もありますし、私も家に暗室を作るくらいフィルムは好きです。
ただウェディングなどの記念撮影でも表現が多様化し、求められるカット数も増えて来ている今、スピード感も含め伝統的な撮影方法で対応していくのはなかなか難しいですよね。
話は飛びましたが、私の場合は現在レタッチすることを前提に写真を撮っています。
Culwaでは写真は少し暗めでシャープな雰囲気を目指しており、この撮り方ですと、肌アレや、シワなどもシャープにくっきり写ってしまいます。
写真全体の質感、雰囲気は出したい、でも顔も綺麗に写したいと思った時にレタッチの存在は絶対、ということです。
更にレタッチによってポージングの自由度が上がるというのもあります。
気になる箇所を隠す必要がなくなるというのもありますが、
すでに撮影されたことがある方はご存知だと思いますが、Culwaでは結構しんどいポーズが多いです。
※大変な思いをさせて申し訳ないとは思いながら撮ってます。
ただポージングの躍動感で写真のクオリティは大きく変わってきますし、細かい動作の違いでも影響が出ますので少しだけ頑張ってもらいます。
ポージングをしても全体的に良く見えていてもどこかにひずみが出たりするものです。
例えば、くびれを出すために背中を反るとお腹が出てしまったりとかですね。
そういったものをレタッチで解決し、完璧な写真を作っていく訳ですね。
以上クールめな写真についてでしたが
ナチュラルな明るい写真も得意でご要望があればお撮りしています。
ふざけあってるところだったり、手を繋いで歩いたり、おんぶしたり抱っこしたり、とかですね。
こういう場合でも笑ったらシワがどうこうとか、おんぶされたら腕が太く見えるとか気になると思いますが、
全部なんとかしますのでご安心を
レタッチでなんとかなると思っていれば安心して撮影に臨める、というのは一番大事なポイントかも知れませんね
以上長くなりましたが、結構大事な話でした。